Kyaraの由来

KYARA(キアラ)はKyoto Academy for Researching Architecture(京都建築研究機関)の略ですが、活動は京都だけでなく、日本全国に広がっています。
ならば、何故京都か?
それは、京都という街の持つ新しさと伝統、両方が私たちに、刺激と可能性を与えてくれるからに他なりません。

世界中に、多く歴史都市と呼ばれる都市は存在しますが、その多くは、すでにその時間を止めています。
例えば、松本の生まれ育った奈良の飛鳥地方近辺は、時間は歴史の中に流れていますし、東京は、日本の伝統も多くになっているのでしょうが、やはり、完全に同時代都市としての疾走感の中で動いています。
その中で、京都は長い歴史と伝統を引き受けながら、今なお同時代的であろうとしている。こうした「戦う歴史都市」が、私たちに歴史と新しさ、両方へのパースペクティブ(視野、距離感)を教えてくれます。
その良さ、そして同時に問題点、矛盾点も。

そしてそれは、個々の都市固有の事象を超えて、「歴史」と「前進」の融合についての方法論への思索へと私たちを誘います。因みに、松本が、学生時代に時間を過ごしたイタリアも、ローマ、ミラノ、トリノ他こうした「戦う歴史都市」が満載された国です。
そしてKYARA の語源であるCHIARA(キアラ)は「明るい」「澄んだ」と云った意味のイタリア語であり、21世紀の「Citta Chiara」(「輝く都市」)に向かって前進していくこと、それがKYARAに託した、私たちの夢なのです。